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【山形】伝統料理「芋煮」を徹底解説!【材料・味・レシピ・芋煮会で準備すべきもの】

ちーちゃん

こんにちは、やまがた学生情報局のちーちゃんです!

皆さん、山形と言ったら何を思い浮かべますか?
やっぱり、さくらんぼ・ラフランス・紅花…などが定番ですよね。

そして、忘れてはいけないのが「芋煮」!!
秋になったら絶対と言って良いほど食べる山形の伝統料理です。

今回は、その「芋煮」について、地方ごとの芋煮の特徴・材料・味・レシピについて比較しました。また、芋煮会をする上で準備すべきものを一覧にしてみたので、ぜひ参考にしてみて下さい!

この記事はこんな人におすすめ
  • どのような地域差があるのか知りたい方
  • 他の地域の芋煮を作ってみたい方
  • 芋煮会の準備に悩んでいる方

※ご家庭によって以下の説明と多少異なる点があると思いますが、ご了承下さい。

地域区分

さて、山形には4つの地方があると言いましたが、図で表すとこうなります。

さらに、芋煮の種類を地方ごとに大きく分けると、こうなります。

次から詳しく説明していきます!

村山(むらやま)地方

「牛肉・醤油味」

材料は主に、里芋・板こんにゃく・牛肉・長ネギ・醤油を使用します。

村山地方では、甘めの醤油味が定番で、芋煮を一通り食べた後は、残りの芋煮にカレーやうどん、中華麺を入れて締めたりします。

レシピ

※個人的に、芋煮会はほとんど屋外で行うため、食材や調味料の量はしっかり量らずに適当に入れています。特に調味料については少しずつ足していき、その都度味を確認して調整しています。

今回は、家などの屋内でも作れるように、分量を決めて説明していきます。

(4人分の目安)
里芋 500g
板こんにゃく 1/2枚
牛肉 150g
長ネギ 1本
醤油 大さじ4
砂糖 大さじ1 1/2
料理酒 大さじ3
水 適量

  1. 里芋の皮をむき、一口大に切って、さっと茹でておく
  2. 牛肉を一口大に切る
  3. 長ネギを斜め切りにする
  4. 板こんにゃくは一口大に手でちぎって(包丁などで切るよりも味が浸み込みやすいため)、さっとゆでる
  5. 鍋に水と里芋・こんにゃくを入れ、醤油を加えて煮る(時々アクを取る)
  6. 里芋が柔らかくなったら、牛肉とその他の調味料を入れて味を調整しながら煮る(時々アクを取る)
  7. 全体に味がなじんだら、ネギを加えて一煮立ちさせる

参考サイト:https://cookpad.com/recipe/3351071

庄内(しょうない)地方

「豚肉・味噌味」

山形県の中で唯一庄内地方だけは、「豚肉」を使用し「味噌味」ベースの芋煮が定番です!

材料は主に、里芋・豚肉・厚揚げ・長ネギ・味噌を使用します。

上の食材の他にもキノコ類等が入り、とても具だくさんな芋煮になります。庄内は海が近いということもあり、川の周辺だけでなく、海の近くでも芋煮会が盛んに行われます。

レシピ

(4人分の目安)
里芋 300g
豚肉薄切り 200g
厚揚げ 1枚
長ネギ 1本
キノコ類 適量
料理酒 大さじ2
砂糖 大さじ2
味噌 大さじ3
水 適量
塩 少々

  1. 里芋の皮をむき、一口大に切って、さっと茹でておく
  2. 豚肉を一口大に切る
  3. 長ネギを斜め切りにする
  4. 鍋に水と料理酒を入れ、里芋と厚揚げを煮る
  5. 里芋が柔らかくなったら、豚肉とその他の具材・調味料を入れて味を調整しながら煮る(時々アクを取る)
  6. 全体に味がなじんだら、ネギを加えて一煮立ちさせる

参考サイト:https://cookpad.com/recipe/3351440

最上(もがみ)地方

「牛肉・醤油味」

最上地方は、庄内地方と村山地方の間に位置しているため、庄内の芋煮の影響も多少あるようです。なので、内陸の「牛肉・醤油味」の芋煮に隠し味として味噌を入れることもあります。それに加えて、周りに山が多いので、山菜やしめじなどのキノコ類も入れます。

レシピ

(4人分の目安)
里芋 500g
板こんにゃく 1/2枚
牛肉 150g
長ネギ 1本
しめじなどのキノコ類 適量
他山菜など 適量
醤油 大さじ4
砂糖 大さじ1 1/2
味噌 適量
料理酒 大さじ3
水 適量

  1. 里芋の皮をむき、一口大に切って、さっと茹でておく
  2. 牛肉を一口大に切る
  3. 長ネギを斜め切りにする
  4. しめじなどのキノコ類・山菜を一口大に切る
  5. 板こんにゃくは一口大に手でちぎって、さっとゆでる
  6. 鍋に水と里芋・こんにゃくを入れ、醤油を加えて煮る(時々アクを取る)
  7. 里芋が柔らかくなったら、牛肉とその他の具材・調味料を入れて味を調整しながら煮る(時々アクを取る)
  8. 隠し味に味噌を適量入れる
  9. 全体に味がなじんだら、ネギを加えて一煮立ちさせる

参考サイト:https://cookpad.com/recipe/3351071

置賜(おきたま)地方

「牛肉・醤油味」

置賜地方は、米沢牛や飯豊牛の産地として有名ですので、普通の牛肉の他にブランド牛を使用したりします。この地方でも、隠し味として味噌を入れることもあります。また、人参・大根などの野菜や、板こんにゃくの代わりに糸こんにゃくを使うこともあります。

レシピ

村山地方の芋煮と似ています。


(4人分の目安)
里芋 500g
板こんにゃく(もしくは糸こんにゃくなど) 適量
牛肉(米沢牛など) 150g
長ネギ 1本
醤油 大さじ4
砂糖 大さじ1 1/2
料理酒 大さじ3
味噌 適量
水 適量

  1. 里芋の皮をむき、一口大に切って、さっと茹でておく
  2. 牛肉を一口大に切る
  3. 長ネギを斜め切りにする
  4. 板こんにゃくは一口大に手でちぎって、さっとゆでる
  5. 鍋に水と里芋・こんにゃくを入れ、醤油を加えて煮る(時々アクを取る)
  6. 里芋が柔らかくなったら、牛肉とその他の具材・調味料を入れて味を調整しながら煮る(時々アクを取る)
  7. 全体に味がなじんだら、ネギを加えて一煮立ちさせる

参考サイト:https://cookpad.com/recipe/3351071

さて、これまで4つの地方の芋煮について説明してきましたが、各地方の芋煮の特徴を表にしてみました。

[村山地方]
 「牛肉・醤油味」残った汁でカレーうどんにして締める 

[庄内地方]
 「豚肉・味噌味」厚揚げやキノコなどが入って具だくさん

[最上地方]
 「牛肉・醤油味」キノコなどが多い、隠し味に味噌

[置賜地方]
 「牛肉・醤油味」牛肉に米沢牛や飯豊(いいで)牛を使ったりする

準備すべきもの一覧

さて、次からは、最高の芋煮会にするために準備するべきものなどについてジャンル別に紹介していこうと思います!

最近は「芋煮会セット」がよくスーパーなどで販売されておりますが、今回は芋煮会セットを買わない方のために紹介していこうと思います!

場所編

火を使うので水辺で安全なところがベスト!

川や海で遊ぶこともできます。水辺のなかでも、手のひらサイズの石がたくさんある川辺がオススメです。石が無いとかまどが作りにくくなってしまいます。

地面が平らなところを見つけよう!

かまどを作るための石を置く所が平らでないと、鍋を置いた時に斜めになったり、不安定になってしまうので注意してください。

“水道”がある場所を選ぼう!

料理・後片付けの際に「水」を使います。無い場合はペットボトルの水を持って行きましょう。何かと便利です。

食材編

これは必須!

[芋煮に入れる食材] 絶対に忘れてはいけない

[飲み物] のどが渇いたら飲む

[七味] 芋煮にかけるとより美味しい

芋煮だけじゃ物足りない方は必見!

[マシュマロ] かまどの火であぶって、焼きマシュマロにして食べたりする

[ウインナー] ソーセージ・あぶって焼いて食べる

[お肉・米沢牛など] 焼いて食べる用

[焼肉のタレ] お肉に付ける

[さつまいも] アルミホイルを巻いてかまどに入れる、焼き芋

[じゃがいも] 新聞紙を巻いて、その後アルミホイルを巻いてかまどに入れる

[バター] 焼いたじゃがいもにバターを付けてじゃがバターの完成

[りんご] アルミホイルを巻いてかまどに入れる、焼きリンゴ

芋煮の時間をもっと楽しもう!

[お菓子] 小腹が空いたら食べる、焼きマシュマロをクッキー等に挟んで食べるもの〇

[お酒] お酒を飲んでさらに盛り上がろう

最後は締め!

[うどん・中華麺] 芋煮の締めに使う

[カレールー] 芋煮の締めに使う

かまど編

[薪] かまどに入れてこれに火を付ける

[手のひらサイズの石] かまどを作る

[新聞紙] かまどの火がより燃えるようにするために入れる

[軍手] 熱いものから手を守ったり、薪などで手が傷つかないように

[チャッカマン] かまどの火を付ける

[うちわ] 風を起こして火をより強くする

調理道具編

[鍋] 芋煮を入れる

[鍋蓋] 使用する事はあまり無いが、念のため

[お皿・コップ] 芋煮や飲み物を入れる

[はし] 食べる

[竹串] マシュマロ、ウインナー等に刺す

[おたま] 芋煮をかき混ぜたり、お皿に芋煮を持ったりする

[包丁] 食材を切る

[まな板] 食材を切るときに使う

[ピーラー] 食材の皮をむくときに使う

[ざる] 食材を洗ったりするときに使う

[ボウル] 食材を入れる

[アルミホイル] サツマイモやジャガイモなどを巻く時に使う

[焼き肉用の網] プレート・BBQセット・焼肉に使う

片付け編

[たわし] 鍋を洗う、鍋の裏は大抵ススがついて真っ黒になっている

[スポンジ] 調理器具などの洗い物に使う

[洗剤] 調理器具などの洗い物に使う

[クレンザー] 鍋の裏のススを取るときに便利

その他編

[ゴミ袋] 燃えるゴミ、プラスチックなどを持っていき、しっかり分別すること

[タオル] 暑い時に汗を拭いたり、洗い物の水気を拭いたりする

[レジャーシート] 芋煮会をする所に敷く、大きめの方が良い

[携帯] 必需品、思い出の写真をたくさん撮ろう

[自撮り棒] 大勢で撮ったりする時に便利

[パソコン] あったら色々便利

[シャボン玉] シャボン玉は欠かせない

[他の遊び道具] 好きな遊び道具を持っていこう

おまけ 芋煮会が出来る場所

下記のサイトでは、芋煮会が出来るスポットを知ることが出来ます。

芋煮会をしたいと考えている地方を選択すると、その地方で芋煮会が出来る所が表示されます。駐車場や水道・トイレの有無などの基本情報が載っているため、とても参考になると思います。是非ご覧ください。

参考サイト:山形芋煮マップ (mlit.go.jp)

最後に

いかがでしたか?
それぞれの地方の芋煮について理解して頂けたのではないでしょうか?

皆さんも、ぜひ他の地域の芋煮を作って、味の比較をしてみましょう!

また、準備すべきものも参考にして、最高の芋煮会にしましょう!

この記事を書いたひと
ライター
やまがた学生情報局のライターです。大学生が取材・訪問を行い、記事を執筆しています。「イベント情報の掲載」「記事執筆」などの依頼も可能です。まずは「お問い合わせ」にてご相談ください!